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検査方法について

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マンモグラフィ

kensa_01乳房をプラスチックの板ではさんで平たくし、乳房専用のX線装置で乳房全体を撮影します。基本的に一方向か二方向から撮影します。40歳代は乳腺密度が高い人が多いため二方向、50歳以上は一方向からの撮影としているところもあります。
医師の触診や自己触診では発見できないしこりや、石灰化のある小さな乳がんの発見に適しています。マンモ単独では「検診による死亡率減少効果がある」と報告されていて、視触診との併用では、50歳以上では「乳がんの死亡率減少効果があるとする十分な根拠がある」、40歳代では「死亡率減少効果があるとする相応の根拠がある」とされています。

優れた検査方法ですが、若くて乳腺が発達している場合X線の特性上、乳がんを判別しにくい場合があります。

メリット

マンモ単独、もしくは視触診との組み合わせで、死亡率減少効果を示すことが証明されています。
検査の感度(がんがある人を正しく診断できる精度)は80~90%といわれています。
視触診だけでは発見できないしこりや、石灰化のある小さな乳がんを発見できます。
乳がん以外に、乳房の良性疾患などを診断できます。

デメリット

X線による放射線の被ばくがあります。ただ、自然のなかで浴びる放射線と同程度なので、健康に重大な影響を及ぼすことはありません。
乳房を平たくしてはさむので多少痛みを伴うことがあります。
乳腺密度の高い人や若い人はわかりにくいことがあります。
※マンモグラフィはX線検査なので放射線被ばくがありますが、乳房だけの部分的なものなので、骨髄などへの影響はなく、白血病などの発生はありません。
1回の撮影で乳房が受ける放射線の量は、一般の人が1年間に受ける自然放射量の50分の1程度です。健康上の影響はほとんどないと考えられています。

超音波検査

kensa_02乳房に超音波をあて、内部からの反射波(エコー)を画像にして、異常があるかないかを診断します。放射線を使わないので、妊娠している方にも安心です。
超音波検査は乳腺の濃度に影響を受けませんので、乳腺が密な若い人にも適しているといえますが、まだ検診に有効であるとする根拠がなく、国の指針には入っていません。現在、厚生労働省が実施する「がん対策のための戦略研究」で有効性の検証が進められています。

メリット

針を刺したり、放射線や薬を使わないので、体には負担は軽いです。
乳腺密度の高い人や若い人への検査に適しているといわれています。

デメリット

現在のところ、検診における死亡率減少効果の根拠となる証拠はありません。

視診・触診

kensa_03医師が目で乳房を観察してくぼみがないか、手で触れてしこりがないか、リンパ節が腫れていないか、乳頭から分泌物が出ないかなどを観察します。
触診で発見できるものは、ある程度の大きさになったしこりです。しこりがすべて乳がんというわけではありませんが、このしこりが乳がんであった場合、ある程度の大きさにならないと発見できないのであれば、検診としての目的を達成できません。

メリット

しこりを見つけることで、がんを発見する可能性があります。
針を刺したり、放射線や薬を使用しないので、体には負担がかかりません。

デメリット

死亡率減少効果がないとする相応の根拠があるとされています。

CT(X線断層撮影)

CT検査はX線による検査ですが、マンモグラフィでのX線撮影は画像が重なっているのに対し、CTでは輪切りの断面図を撮影できるので、乳がんの正確な位置を調べることができます。

MRI(磁気共鳴装置)

MRI(磁気共鳴装置)による検査は、強い磁場の装置の中で電波を当て、それに対して人体から放出されるNMR信号(水素原子核の磁気共鳴現象)をもとに画像にして調べる方法です。乳がんの良性・悪性の区別や広がりを調べることができます。
体内に金属や心臓ペースメーカーが入っている方や、タトゥーがある方は受けることが出来ません。化粧品にも金属が含まれるので、検査前にメイクを落とします。
また、狭い室内での検査になるため、閉所恐怖症の方も検査が不適応となります。

乳管造影検査

分泌物がでている乳管口に細い管を入れ、造影剤を注入して、マンモグラフィを撮ります。
造影剤が注入されているため、乳管をはっきりと写し出すことができます。がんにより、乳管が狭くなっている箇所や小さくなっていたり、圧迫されていたりする箇所がないかが判ります。

乳管内視鏡検査

乳頭から分泌物がでている場合、分泌物のある乳口にカメラのついた細い管(ファイバースコープ)を入れ、乳管の内部を直接、観察します。

留意点

乳管内造影検査、乳管内視鏡検査ともに、乳頭をささえて細い管を乳頭から入れますので、乳頭が出ていない陥没乳頭の場合は、検査が難しいことがあります。

穿刺吸引細胞診

穿刺吸引細胞診手で触れる乳房のしこりに注射器の細い針を刺し、注射器の内筒を1、2回引いて吸引して、細胞を取ります。超音波(エコー)でしこりの位置などを確認しながら行うこともあります。
採取した細胞をガラスの板(スライドガラス)に吹き付け、染色して、がん細胞があるかどうかを顕微鏡で見ます。
麻酔の時の注射と同じくらい細い針で行うので、この検査では麻酔はしません。

留意点

しこりが触れにくいとき、しこりの大きさが小さいとき、しこりの中に細かくがん細胞が散らばっているときなど、正確に細胞が取れないこともあります。
その場合は、組織診を行うこともあります。

分泌物細胞診

乳頭からでている分泌物をガラスの板にこすりつけて取り、その中にある細胞の性質を顕微鏡で見ます。

針生検

超音波でしこりの位置を確認しながら、細胞診より太めの針をしこりの部分に刺し、しこりの一部を、針で取り出します。
針が太いので、局所麻酔をしてから行います。
針生検でも細胞診と同様の判定区分をします。併せて、組織型が推定されて報告されます。

マンモトーム

針生検の一つで、針生検よりもさらに太い針を刺して自動的に吸引して組織を取ります。
針を刺して、組織を取るときは、検査の目的によって、マンモグラフィのような装置で画像をみながら行う方法と、超音波装置で画像を見ながら行う方法があります。